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16歳の雑誌懸賞から始まった ロレックスのある人生

 

ロレックスは安いものではない。初めて購入するときには、大人であっても大きな決意が必要なことがほとんどだろう。しかし、中には幸運にもロレックスを手に入れてしまう人もいる。しかも16歳という若さで。そんなラッキーな若者は、その後ロレックスとどのような付き合いをしているのだろうか。今回は、実際に高校生のときに雑誌懸賞でロレックスを当てたコレクターに話を聞いた。

 

取材協力:T M Wさん(https://www.instagram.com/tmw.4444/ )

文:さくら

写真提供:T M Wさん

 

 

――初めにロレックスを手に入れたのはどういうきっかけなのでしょうか。

 

初めの一本は、16歳で手にしました。まだ高校生だったときですね。モデルはヨットマスター(Ref.16622)です。私は当時水泳をやっていたのですが、その時の憧れの水泳選手がつけていたことで、高校生ながらロレックスが欲しいと思い続けていました。あるとき、『腕時計王』という、時計愛好家の間ではよく知られている雑誌があり、懸賞に応募したとこ1名の枠に見事入り、ヨットマスターを手に入れることができました。

雑誌『腕時計王』の懸賞で手に入れたヨットマスター(Ref.16622)

――すごい確率ですね。

 

そうですね。今でもこのヨットマスターは特別な存在として大事にしています。ロレックス は一生ものの時計なので、こうした思い出も受け継いでいきたいですね。祖父残してくれたデイデイト(Ref.1803)は1960年のもの私が譲り受けたときには相当使い込まれていたものの、オーバーホールして現在も使用しています。

祖父から譲り受けたデイデイト(Ref.185939)

 

ーー他にも様々なモデルをお持ちとのことですが、日常で使い分ける基準はありますか?

 

ロレックスは耐久性があるので仕事のときに着けています。ゴルフ関係の仕事をしているので、ゴルフウェアに合わせて選ぶかたちです。普段のベーシックな服装である黒のウェアに白のズボンならヨットマスター、ネイビーならシードゥウェラーのディープシー(Ref.126600)と、色々と組み合わせて楽しんでいます。

 

デイトナ(Ref.116500LN)に関しても、3本持っているうちの1本は使用していますが、他の本は保存してもっぱら鑑賞用です。

デイトナは、手に入れるのも簡単ではありません。百貨店に行って店員さんにコンタクトを取って。さらにその上で技がいります。そうして手にし入れたものですから、本当に並べて見ているだけでも楽しめますね。

3本のデイトナ(Ref.116500LN)

 

――なるほど。ロレックス は、買うのにもコツが必要な、手に入れたときの喜びは大きそうですね。

 

はい。InstagramなどのSNSを通して他のコレクターさんとつながる機会があるのですが、そういうときにロレックスを手に入れた経緯や手に入れるコツを共有したりして、お互いに情報交換しています。例えば、何時に行けば買いやすいとか、全国各地の店舗情報などです。

そうした中で、共通の趣味を通しつながりの楽しみを感じることもできます。お互いにコメントし合ったりすることで、よりコレクションの喜びを味わえるんです。日常ではなかなかこういった会話ができないので、同じ趣味を持つ人同士で共通の会話をする場があるのは嬉しいです。S N Sを通じで仲良くなったコレクターの方と一緒にゴルフに行ったりもしました。オフ会を通じて、また別の共通の趣味が見つかって仲良くなったりもしますね。

時計コレクションの一部

 

――ロレックスコレクションという趣味には、いろいろな楽しみがありますね。

 

そうですね。まずは何よりコレクションするのがとにかく楽しいので、新しいのが出たらその都度手に入れたくなります。いつかコンプリートしたいと思っています。

 

16歳のときに懸賞で当たって初めてのロレックスを手に入れたというのは、なかなかない稀有な経験だろうが、その後、ロレックスにどっぷりとハマって立派なコレクターの道を歩んできているというところを見ると、当たるべくして当たったのだと思えてくる。コレクターになるきっかけを懸賞に与えられたコレクターが、現在では他の人に入手のコツを共有したりして他のコレクター誕生のきっかけづくりにも貢献しているということで、ロレックスの輪が広がる好循環を、ここでも感じられた。