ロレックスの愛好家が、時計を買うときの基準はさまざまだ。特に、複数本を所有するコレクターに話を聞くと、次から次にほしい時計が出てくるという声が多い。今回のコレクターも、毎回最後の一本と思って買いながら、結果として何度も買い替え続けているそうだ。現在の愛用の一本と、時計に対する思いを聞いた。
取材協力:3stagram3さん (https://www.instagram.com/3stagram3/) 文:kan 画像提供:3stagram3さん |
――ロレックスの時計を初めて買ったのは、いつでしたか。
初めて買ったのは24歳くらいの頃で、かれこれ8年ほどロレックスを愛用し続けていますね。その8年の間に、7本くらい買い換えたような気がします。
常に1本だけというわけではなく、多いときでは3本を同時に所持していたりもするんですよ。そういうときは服装や用途に合わせて使い分けていました。
――時計を選ぶにあたってのこだわりはありますか。
いかに頑丈であるかを一番気にしています。防水なのか、長く使えるのか等を見てますね。
時計を買うときには、いつもこれで終わりにしようと思ってるんですよ。毎回これが最後の1本という気持ちで購入しています。
ですから、そのときに使っている時計よりも気に入るような時計が出ないと、新しい時計は買いませんね。
同時に数本所有している時もあったんですけど、結局2本、3本もっていても1本しか使わないので、今はロレックスは1本に絞ってます。きりがないので(笑)
――現在愛用している時計は、どのモデルですか。
今メインで使っているのは、グリーンサブマリーナ(Ref. 116610LV)です。
もともと探していたもので、正規店で見つけて購入しました。ちょうどクリスマス前だったので一足早い自分へのプレゼントになりました。
実は元々サブマリーナのデザインが好きで、黒のノンデイト(Ref.114060)を所有していたんですけど、色違いで購入してしまいました(笑)
グリーンサブマリーナ116610LV
画像:インタビュー者提供
――けっこう長い間、探していたものなのですか。
実は昔、旧型のサブマリーナを購入するときも、黒と緑で迷ったんですよ。
でも旧型の緑が当時すごく値段が上がっていたんです。時計は定価で買いたいと思っていたので、その時は黒のノンデイトを購入しました。
――なるほど。今回は満を持しての緑だったのですね。現在の緑を購入するまでには、どれくらい探したのですか。
この時計を買いたくて、何回か正規店に通っていたんですが、なかなか出会えませんでした。半年以上は気長に探していたかなと思います。
いま、正規店にはなかなかスポーツモデルが置いていないんですが、そんな中見つけることができたので、やっと見つけた時は「出会い」を感じてしまいましたね。
――どんなところがお気に入りですか?
緑の時計自体があまり他にないと思いますが、その中でもこの時計の色合いの心地良さが一番のお気に入りですね。
ベゼルと文字盤がどっちも独特な緑でそこもいいんですけど、光の加減でも色合いが変わるところが面白いなと思います。
でもこういう良さって実際に買ってみないとわからない部分があるので、購入してから、この時計の魅力の深さを改めて実感しました。
あと、私は時計に対しては耐久性を一番重視していて、長く使いたいという思いがあるので、防水機能がしっかりしていて気兼ねなく使えるところもいいですね。
他にも、ロレックス全般に言えることなんですけど、昔からデザインがあんまり変わっていないところも気に入ってます。昔のデザインならではの普遍的な感じが、飽きが来ない理由なのかな。
――時計とは、3stagram3さんにとってどのようなものですか。
まず、時計って一緒に時を刻むものなので、こだわりたいなという気持ちがあります。
学生時代から、時計は身体の一部だと思ってこだわりをもって、見たり買ったりしていますね。
もう一つは人とのつながりです。
もともと違うメーカーの時計を着けていたんですけど、8年前にロレックスを持ってから、instagramなどを通じてつながりが増えました。また、そうやってつながった人と、飲み会をしたりすることもあって、交流が深まっているのを実感します。
もちろん時計好きだけではなく、この時計を探してくれたお店の担当の人との出会いだったり、こうやって自分の好きなものに対してインタビューを受けたりというように、時計は単なる機能としてだけではなくて、つながりを作ってくれていると思います。
愛用の時計があるだけで勉強にもより一層熱が入る
毎回最後の一本と思って買いながらも、それを上回る時計に出会い、新たな時計を購入しているという3stagram3さん。現在愛用のグリーンサブマリーナに対して語っていた、購入してから気がついた魅力が多いという点が印象的だった。そういうことがあると、なおさら新たな時計の魅力は抗いがたいものになるだろう。読者の中にも、そうしてロレックスの魅力にとりつかれてしまった方もいるのではないだろうか。