スポーツロレックス愛好家のためのWebメディア

574回足を運んでついに訪れた デイトナを買う瞬間

 

言わずと知れた入手困難な人気モデル・デイトナ。正規店で手に入れるためには、大変な苦労を要するが、それを成し遂げたときに得られるものは、単にデイトナそのものだけではない。ロレックスに魅入られ、デイトナを買うと決めたあるコレクターは、その入手を機に人生の大きな決断をしたという。「デイトナマラソン」を完遂するとはどういうことか、実体験を聞いた。

 

取材協力:しらたまさん

(https://twitter.com/shira1152)

文:kaorin

画像提供:しらたまさん

 

社会人になられて二年目のときに上司の方に勧められて、ロレックスに興味を持たれたそうですね。

 

はい。

そのときは上司が5人ほどいたのですが、そのうち3.4人がロレックスをつけていたのです。

でも、その頃はまだまったく時計に興味がなくて、カタログギフトで貰った3000円くらいのCASIOの時計を使っていました。

そんな時に、直属の上司にロレックスを勧められました。

私が憧れていたその方はデイトジャストを着けていて、できる人はロレックスを着けているのだなと思いました。

それがロレックスの購入を決めたきっかけです。

 

では、初めはやはりデイトジャストを購入されたのですか?

 

結果的にはそうなりました。

本当はサブマリーナが欲しかったのですが、私が購入した7年前にはもう正規店に置いておらず、並行店ではあってもプレミア価格がついている状態でした。

その点、デイトジャストは比較的安く買えると知り、デイトジャスト(Ref. 126234G)にしました。

初めに購入されたデイトジャスト(Ref. 126234G)

一番手前がその後購入されたサブマリーナ(Ref. 116610LN)

しらたまさんが名古屋で主催されたオフ会の時の写真

 

今はそのサブマリーナ(Ref. 116610LN)とデイトナ(Ref. 116500LN)をお持ちだそうですね。とくにデイトナを購入される際は、574回もお店に通ったとのことですが。

 

はい。

サブマリーナを買った時点で割と満足していたのですが、お店の方に「次はデイトナかGMTマスターですか?」ときかれて、結局デイトナも買うことにしたのです。

サブマリーナは正規店に10回も通わないくらいで購入できたので、デイトナもそんなにかからないだろうとお店の方もおっしゃっていたのですが、9ヶ月かかりましたね。

 

9ヶ月で574回ということは、1日に2、3回は通ったということでしょうか?

 

そうです。

私が住んでいる名古屋には正規店が5店舗あって、そのうち3店舗が栄の松坂屋、三越、ラシックと横並びであって通いやすいんです。

 

なるほど。そのように正規店に通い続けてデイトナの購入に至るまで、何度か「もうすぐ買えるかも」と思われる瞬間があったそうですね。

 

お店の方の様子がいつもと違うときがありました。

例えばデイトナを購入する直前の話ですと、名前を聞かれることがありました。

それから一週間以内に購入することができて、もしかしたらそういう兆候だったのかなと思います。

 

購入された時はどのような心境でしたか?

 

嬉しいというか落ち着かないというか(笑)

時計を購入するときに案内される個室の中で、その時着けていたサブマリーナ(Ref. 116610LN)と新しいデイトナ(Ref. 116500LN)の写真を撮ったのですが、慌てて撮っているのがよく表れています。

それがその時の気持ちを表しているようで、今でも見ると思い出しますね。

あとは、そのタイミングでデイトナを購入できたことが大きな決断にもつながりました。

デイトナ(Ref. 116500LN)を購入されたときの写真

落ち着かなかった様子が感じられる

 

大きな決断、ぜひ詳しくお聞きしたいです。

 

はい。

昨年の10月ごろから転職を考えていたのですが、転職活動をするうちに迷いが生じて、年内で結論を出そうと決めていました。

そして、その時は同時に、デイトナはもう買えないのではないかと思っていた時期でもあったのです。

しかし、逆に今買えたなら、それは運命なのではないかと思って、もし買えたら転職をすることにしました。

すると、たまたまお店の近くにいたついでに覗いた日に購入できたのです。

正直諦めかけていたこのタイミングでデイトナが私のもとに来てくれたことで、人生の決断を後押ししてもらいました。

このデイトナ(Ref. 116500LN)の、

セラミックのベゼルと白黒のメリハリが好きだと、しらたまさんは語る

 

最高のタイミングだったのですね!

そのように正規店をめぐって購入されていたなかで、最近は中古の時計にも興味を持たれているそうですね。

 

デイトナのことでもわかるように、ロレックスを正規店で買うのは本当に難しいと身をもって感じました。

そんななかで、中古でもいいモデルがあるということを知りました。

例えばグリーンサブマリーナに関しては、ライムグリーンで黒い文字盤のモデル

(Ref. 16610LV) の方が私は好きです。

必ずしも現行のモデルが一番かっこいいというわけではなくて、前のモデルの中古品でもいいものがあるのだと思います。

 

では、アンティークロレックスはいかがですか?

 

今のところはまだいいかな、という感じです。

というのも、まだ今のモデルで欲しいものが揃っていないというのが一つです。

あとは、時計に興味をもって10年も経っていないこともあり、知識が乏しいということもあります。

アンティークモデルは、正規店での保証を受けられないような中で探すことになるので、自分で目利きができないと簡単に手をだせないかな、と思います。

ですが、知人に生まれ年のロレックスを持っている方がいるので、私もゆくゆくは自分の生まれ年である1989年のロレックスを持ちたいですね。

そういうことをできるのも、長い歴史のあるロレックスの良さだと思います。

 

苦労の末にデイトナを購入したことで、転職に踏み切る決心もついたというしらたまさんだが、その入手過程の中で、今度は中古の良さも知ったという。さらに、自身の知識について謙遜しつつも、アンティークへの興味もあるとのこと。デイトナマラソンを完遂したという経験は、今後のコレクター人生においても大きな自信となり、きっと素晴らしいコレクションを充実させていくのだろう。