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愛するロレックスを他人にプレゼントする理由

 

高級時計の代名詞、ロレックス。もちろん、一本を手に入れるのもそう簡単なことではない。しかしそのロレックスを何本も所有しているばかりか、気前よく他人にプレゼントまでしてしまう人もいる。そんな懐の深いコレクターの一人に、その意味を聞いた。

 

 

取材協力/kazu.otaku さん

https://www.instagram.com/kazu.otaku/

文/nagi

写真/kazu.otaku さんご提供

 

ーーロレックスを集め始めたきっかけは何でしたか?

ロレックスへの憧れは若い頃から持っていましたが、独立して会社を持った時に腕時計もきちんとしたものを持とうと思い、サブマリーナ(Ref. 16610)を購入しました。そこからヨットマスター、デイトナ、デイトジャストとロレックスにどんどんのめり込んで行きました。

 

ーーInstagramにコレクションの写真をたくさん載せていらっしゃいますが、普段からよく時計の写真を撮るのですか?

そうですね。クラブに行った時なども、つい写真を撮ってしまいます(笑)。

シャンパンと時計二本

シャンパンと共に。

下:デイトナ(Ref. 116500LN)

上:ディープシーDブルー(Ref. 126660)

 

「膝の上でヴァシュロンコンスタンタンも幸せそうです(笑)」と語るkazu.otaku さん。

 

ーー現在は何本ぐらい持っていらっしゃるのですか?

元々は9本ほど持っていたのですが、そのうちの何本かをプレゼントしたので、今は6本ぐらいですね。

五本の腕時計

メインで使われている時計。

「撮影用に時計ケースを取り出しましたが、入りきりませんでした(笑)」と語るkazu otaku さん。

 

ーーロレックスをプレゼントされたんですか!?

会社を立ち上げてから多くのスタッフを抱えるようになったのですが、腕時計に興味を持ってもらったり、もっと頑張ってもらうという意味で何本かあげました。

ロレックスでは、自分が初めて購入したサブマリーナと、ヨットマスターなどを人にあげました。

 

ーーご自身が初めて購入されたサブマリーナには思い入れがあったのでは?

はい。

だからこそ、サブマリーナは仕事のパートナーとしてずっと頑張ってくれているスタッフの方に、長年の感謝の気持ちを込めてプレゼントしました。

 

ーーもらった方もやはり一本あればさらに欲しいと思うのでしょうか?

そうですね、今では皆コレクターになっています。

プレゼントしたスタッフの内でコレクターの輪が広がっているようです(笑)。集めるためにも以前にも増して仕事を頑張ってくれているので、それも嬉しいです。

二本の腕時計

左はkazu.otaku さんのヴァシュロンコンスタンタンで、右はスタッフの方が自身で購入された金無垢のデイトナ(Ref. 116508)。

 

ーー現在持っている中で特に大切な一本はありますでしょうか?

通称バットマンと呼ばれている、GMTマスターII(Ref. 126710BLNR)ですね。2~3ヶ月かけて毎日のように正規店に通ってやっと手に入れたものなので、とても思い入れがあります。

ケースに入った青い腕時計

GMTマスターII(Ref. 126710BLNR)

 

ーー購入するときには、いつも正規店で買うのですか?

初めに買ったサブマリーナやヨットマスターなどは中古店で購入していましたが、ある日を境に正規店で購入するようになりました。やはり正規店で買うと入手が困難な分、頑張って手に入れたということで気持ちが全然変わりますね(笑)。

ケースに入った金色の腕時計

初めての正規店購入品であるデイトナコンビ(Ref. 116503)。

 

ーーロレックスを選ぶ際に気を付けているポイントはありますか?

1本1本を大切にしたいので、被らないものを選ぶように心がけています。

今一番欲しいものは、エバーローズゴールドケースのコスモグラフ デイトナ(Ref. 116515LN)です。本当につい最近欲しくなったものなので、正規店が再開したら探しに行くつもりです。

銀色の腕時計を装着

「散々ロレックスへの愛を語りましたが、、今ハマっているのはオーデマピゲ ロイヤルオーク

26331ST.1220ST.01 です(笑)」と語るkazu.otaku さん。

 

高級腕時計を何本も人にあげてしまうというのは、なかなかできることではない。しかし、それを実際に行うことで、kazu.otakuさんは感謝の気持ちを伝えたり、激励したりしてきたという。言うまでもなく、その効果はまず間違いないだろう。しかも、身近にコレクター仲間も増えるということであれば、度量の大きな筋金入りのコレクターとしては、案外悪くない手なのかもしれない。