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気がつけば広がっていたロレックス好きの輪

同じものに惹かれる人同士は、感性が似ているので、一緒にいて心地よいものである。これが時計愛好家同士にも当てはまるのは当然のことだ。今回のコレクターは、ロレックス好きの仲間を多く持ち、交流を楽しんでいるという。ロレックス愛好家同士の交流の楽しみや、今のロレックスについて気がかりなことをうかがった。

 

取材協力:デイトナラバーさん

文:masa

画像提供:デイトナラバーさん

 

――時計の中でも特にロレックスが好きということですが、何かきっかけがあったのですか?

 

バブルが弾けた頃、私は大学生だったのですが、当時は良い車に乗ること、良い時計をつけることが男の憧れでした。私も大学生ながらお金を貯めて、サブマリーナ(Ref.16610)を購入しました。憧れがかなって、とても嬉しかったです。でも社会人がデイトナをつけているのを見るにつけて、やはり自分もデイトナが欲しい、いつかは買ってやるぞと思っていましたね(笑)

 

――そこからコレクションが始まったわけですね。ロレックスのどういったところに魅力を感じますか?

 

ロレックスは、歴史や知名度、その人気などを見ても他とは一線を画す時計メーカーです。その分、市場も大きく、愛好家の数も多いです。

それらは時計への信頼に繋がります。ここまで、信頼できる時計ブランドは、他にはありません。

 

左が初めて購入したサブマリーナ(Ref.16610)

 

――そういった信頼が、資産としてもロレックスの人気が高いことにつながっているのですね。

 

そうですね。もちろん市場価値が全てというわけではありませんが、私も購入時にはチェックするようにしています。もちろん好みのデザインやフィーリングで買う時もよくありますが、価格は人気や信頼の証ですから、時計選びをするうえで市場価値の推移はとても重要な指標となります。ただ、あのとき買っておけば良かったと、後から後悔するのは嫌なので、直感的に欲しいと思ったら、なるべく買うようにしています。

 

所有している時計の一部

 

思い入れの強いデイトナ(Ref.6262)

 

――時計愛好家同士のつながりなどはあるのですか?

 

はい、あります。もともと時計好きの友人は数人だったのですが、それぞれが時計好きの仲間を連れてきて、今ではかなりの人数になっています。

そうやってどんどん輪が広がっていくのを実感するとき、ロレックスの魅力と人気を改めて実感します。

 

――ロレックスがどんどん輪を広げていくんですね! 愛好家の方が集まると、どんな会話をするんですか?

 

色々な話をしますが、やはり盛り上がるのは時計の話です。

ロレックスに関する情報交換や、それぞれのコレクションの紹介はよくしていますね。

ただ、情報交換の中で、やはり価格上昇に関する話題も出るのですが、ロレックスの値段が上がり続けると、若者が買いづらくなってしまう。

友人たちとの会食でのロレックス

 

――確かに、若者がデイトナを買うまでのハードルは上がっていますね。

 

はい。今は、インターネットがあるのでデイトナに関する情報を集めるのは簡単ですが、そもそも世に出回っている数自体が少ないです。また、仮にお店にデイトナが入荷されたとしても、その情報はお得意さんのところへしか行かない場合が多いんです。

値段的な面ももちろんですが、そもそも出会うことが難しい状況になってしまっています。特に若者が、デイトナに憧れ、購入することは難しくなっていると思います。

愛好家仲間で集まって楽しんでいる私としては、たくさんの人に愛されるロレックスであって欲しいという思いもあるので、そこは気がかりです。

 

ロレックスの市場価値は時計としての信頼の証。そして、それゆえにロレックスは多くの人を惹きつけ、そこに交流が生まれる。仲間との交流を楽しむ愛好家として、そしてかつてデイトナに憧れた若者だったひとりとして、ロレックスをより多くの人に愛してほしいと願うコレクターの姿があった。