今回から始まる、ロレックスの新製品紹介記事。
第1弾はロレックスの王道モデルであるデイトナについて解説していきます。
紹介するのはコスモグラフデイトナ 116500LNです。その特徴と価格について、簡単に見ていきたいと思います。
そもそもデイトナとは？
数々のモデルを展開しているロレックスですが、その中でもデイトナはロレックスの王様とも呼ばれ、
日本のみならず世界中でここ数十年最も人気のモデルと言っても過言ではありません。エクスプローラーと呼ばれるシンプルなモデルよりも人気です。
ロレックスが展開する数多くの現行ラインナップの中で、変わらぬ人気を維持しているのは異常とも言えます。
具体的にどのようなモデルかと言うと、デイトナはロレックスの中で唯一、クロノグラフ機能が付いています。
クロノグラフ機能とは、簡単に説明するとストップウォッチ機能になります。ロレックスは他にも一機能ごとにモデルが分類されており、
例えばGMT機能が付いているのがGMTマスターとなります。
ちなみに、デイトナの正式名称がコスモグラフデイトナとなります。
セラミックベゼル
2016年にロレックスが開発し、特許取得をしたブラックセラミックがベゼルに採用されています。
ひとつ前のモデルである116520ではステンレス製だったので、大きな変更と言えるでしょう。
具体的にはセラミックベゼルは、アルミやステンレス以上に堅く頑丈で傷が付きにくく、紫外線影響を受けにくいので退色防止にも優れています。
新しくなったタキメーターの目盛りも、プラチナで薄くコーティングされており、より見やすくなっています。
次回紹介するGMTマスターIIもそうですが、最近のロレックスはベゼルの改良が進んでいます。
色合い、デザインとしては、1965年に生まれたプラスチック製のベゼルを思い出させます。
高精度クロノメーター
クロノメーターとは時計の正確度を測る精度規格です。スイス公認クロノメーター検査協会（COSC）が定めた基準では、
平均日差マイナス4秒からプラス6秒となっています。この範囲に誤差が収まれば、世界基準に照らして適正な機械式時計と言えるのです。
ところが高精度クロノメーターは、これよりも格段に厳しい基準となっています。2016年にロレックスが独自に定めたものであり、
実際に時計を動かすムーブメントだけでなく、ケーシングした後の時計が対象となります。
これだけでも既にCOSCよりも厳しいのですが、更に厳しいことに、その平均日差はマイナス2秒からプラス2秒。
正確性を誇るロレックスだからこそ実現できる技術です。
もちろん、デイトナ 116500LNは、高精度クロノメーターの基準をクリアしています。
黒か、白か
文字盤は黒と白の2種類のバリエーションがあります。前作はベゼルがシルバーだったため、白の文字盤の方が統一感のある印象でしたが、
116500LNはベゼルがブラックですので、黒の文字盤の方が全体的にシックに収まります。
クールにさりげなく着用したい方には黒の文字盤がオススメです。ケースのサイズも40mmと大きくないので、
日本人の手首には丁度よく、主張し過ぎない気品を感じさせます。
逆に白の文字盤は、ベゼルの黒とのコントラストもあり、かわいらしい印象です。
通称パンダと呼ばれるインダイヤルは黒となっていて、こちらも相まって白の文字盤はオシャレでカジュアルな印象です。
また、文字盤上の赤いDAYTONAの字も、白文字盤の方が目立ちます。一方、黒い文字盤では、DAYTONAの文字は目立ちません。
目盛り等が見やすいのも白い文字盤でしょう。はっきりとさりげなく。今作の白と黒は本当に反対の個性を持っています。
好みによって人気が二分しそうです。二個持ちしてバリエーションを楽しむのもよいでしょう。
デイトナ 116500LNのお値段は？
ロレックスの王様の最新モデルであり、性能デザインともに申し分ないとあって、
116500LNは現在正規店で最も入手困難なモデルとなっています。市場ではプレミア価格で推移しています。
国内の販売定価は税込み1,274,400円なのですが、新品の市場相場は230万円から250万円となっています。
黒白どちらも大体同じような価格帯です。どちらの色も人気だと言えるでしょう。
この値段だけを見ても、116500LN、そしてデイトナそのものの圧倒的人気が伺えます。ロレックスと言えば、デイトナ。
この値段でも、どうしても手に入れたいアイテムです。
まとめ
いかがでしたか？
今回紹介したコスモグラフデイトナ 116500LNは、そのお値段のとおり、ロレックス界一の人気を誇る王様です。
2色のバリエーションによって、まったく印象が異なるので、お好みに合う方を慎重にご検討いただけたらと思います。
（文・北堅太）
